【wiha】イノベーションを起こすドイツの老舗工具メーカー

2023.12.22

伝統と実績の老舗ドライバーブランド

多くの工具好きの方はご存知でしょう！今回ご紹介するのは1939年創業80年以上の歴史を持つドイツ生まれの手作業工具メーカーwiha（ビーハ）社です。今回の記事ではwiha社について歴史や数々の特徴的な商品をご紹介します。
wiha社は創業当初からスクリュードライバーを製造しており、なんとモノづくり大国ドイツの3大ドライバーメーカーの1社です！（ちなみに3社とは、wiha、wera、felo）
世界各国の大手製造業、また電設作業者からの定評があり、世界78カ国への販売実績を持ち、ドライバーを中心とした手作業工具だけで年商130億円を誇る老舗ドライバーブランドです。

製品カテゴリ

wihaの主力製品はなんといってもドライバー！長い歴史と世界中での実績を誇るwihaの代名詞。一般的なグリップドライバー、木柄ドライバー、絶縁ドライバー、T型ハンドルタイプなど全てのジャンルを網羅しています。ちなみに一番の売れ筋はこちらのT型ハンドルタイプ！一般的な使用から超硬工具のホルダ・カッターボディーへのチップの装着に長年に渡り使用されています。

品番：364015100

またドライバーの知名度に負けず劣らず実績を持つのがプライヤーやレンチ類。
定番のラジオペンチからニッパー、ウォーターポンププライヤーと一通りのラインナップを網羅しており、さらにはボタンプッシュのワンタッチで倍力に切り替えが可能なwihaならではのユニークかつ便利な商品も開発！

品番：Z18020005SB

また「絶縁工具」においても世界中から高い支持を得ておりヨーロッパに留まらず、アメリカの電気工事士からも高い評価を得ています。こちらのマガジンドライバーは1本で様々な作業に対応するので移動を伴う作業者にオススメ！写真右側のビットが広がっているように、ビットを取り出しやすいような工夫も施されています。

品番：SB283109020

またレンチ類は通常の六角棒レンチ、トルクスレンチはもちろんのこと、レンチセットのよくある「1本1本が出し入れしにくい」というお悩みを解決するユニークな製品もラインナップ。

品番：369RE9F

その他にもトルク機器や、ビット、ハンマー、ワークライト、車両整備工具など幅広いラインナップを展開しています。

wihaの歴史

ここで少しwiha社の歴史にも触れていきます。wiha社は1939年に「WilliHahn GmbH＆Co」という社名でドイツの工具の聖地ヴッパータールに設立されます。家族経営としてスタートし創業家であるハーン家が現在も所有・運営しています。

左：創業者 Willi Hahn氏
中：二代目 Wilfried Hahn氏
右：三代目 Wilhelm Hahn氏

創業当初のwiha社の社屋

1943年に拠点をSchonach（ショナッハ）に移し、その後現在の主力商品であるドライバーの製造に力を入れます。ドライバーの製造技術を磨き続けドイツ国内に浸透させた後に1985年にアメリカ子会社wihaUSAを設立し販売を世界に広げていきます。その翌年1986年から2006年にかけてフランス、スペイン、ポーランド、中国、イギリス、シンガポール、北欧地域に販売拠点を設立し、着実に国際企業へと発展していきます。
2016年にはWihaフィンランドが設立されたと同時にAGR認定を受け、Wihaは世界中でAGR認定を初めて受けた工具メーカーとなりました。

脊椎への負担が少ないことの証明であるAGR認定（ドイツ）

AGR の品質保証マークは、消費者が脊椎を正しくする商品を購入する際の指標的な役割を担っており、各専門業界においてもよく認知されています。 Wiha社の人間工学に基づいたハンドル形状により過剰な力みなどを防止すことこから人体への負荷軽減が評価され、工具メーカーとして認定を受けています。

Wiha社の現在の本社工場

さらには2016年、Wihaは数々の製品イノベーションが評価され、ドイツで最も革新的な中堅企業トップ100社に選出されました。そして現在ではSchonach（ショナッハ）に大きな製造拠点を構えるグローバルメーカーに成長しています。

逸品紹介

最後に、ここ数年需要拡大中の製品をご紹介いたします！昨今の製品の小型化や軽量化が進み、小さい値でのトルク管理が求められるようになりここ数年で販売を伸ばしている製品がこちら！
プレセット型トルクドライバー「トルクバリオ」！人間工学に基づいたハンドル形状やwihaのドライバー製造技術を駆使して作られているのがこの製品。