【KLEINTOOLS 圧着工具】これ１台でLANケーブルの自作が完結！

2023.12.25

今回の記事では、工事現場でLANケーブルを自作しているプロ職人の方々におススメしたい専門工具をご紹介します。

LANケーブルにまつわるお困りごと

急速に進むオートメーション化（自動化）やIoT機器の導入と日本の産業現場ではLAN環境の整備が急務になっています。
さらにはデジタルトランスフォーメーション（DX）を下支えする巨大なデータセンターの建設も全国で相次いでおり、大量のLANケーブルを必要とする作業シーンは今後増え続けていくのではないでしょうか？

特に大規模な工事になればなるほど、LANケーブルにまつわるお困りごとは多いのではないでしょうか？
・実際に施工したところ、LANケーブルの長さが足りない・・・
・LANケーブルが長すぎて邪魔になる・・・
・そもそも本数が足りなかった・・・

LANケーブルの自作って意外と面倒

そんな経験にお悩みの方はLANケーブルを現場で自作している場合も多いのではないでしょうか？
しかしLANケーブルを自作するには、それなりに手間がかかりますよね。
それに複数の工具が必要です。

① ケーブルを切断するためのニッパー
② ケーブルの皮むき用のケーブルストリッパー
③ ケーブルとコネクタを結線するための圧着工具

そんな面倒な作業が１台で完結できちゃう便利な工具があるんです！
IT大国アメリカの工具メーカーの雄、KLEINTOOLSからご紹介します。

使い方をチェック

品名：ＫＬＥＩＮ　Ｐａｓｓ－Ｔｈｒｕモジュラークリンパー
品番：VDV226-110A
メーカー名：KLEINTOOLS社

工具には詳しい筆者でも見慣れないフォルムです。
しかしスチールと強化プラスチック、ラバー素材で出来た堅牢なボディを見れば、すぐにプロ仕様の工具だと分かります。
まずは動画で使い方をチェック！

ご覧の通り、ケーブルの切断、皮むき、圧着と一台で三役をこなします。

さらに特徴的な機能でPass-Thru™という特許構造をコネクタ側に施しています。
この特殊なコネクタは圧着した際に確実に結線できるようケーブルの導線がコネクタを通り抜けるように設計されています。
圧着後に余った導線は圧着する際に刃物で同時にカットされます。
※通常のコネクタでは、挿入前に導線のカットが不揃いの場合、コネクタの奥まで導線が届かず、正しく結線が出来ない場合があります。

導線がコネクターを通り抜ける設計

余った導線は圧着と同時にカット

さらにややこしい導線の色順番も規格ごとに図示されているので一目瞭然。
圧着する前にしっかりと配列を確認できます。

異なる規格の配線順序が図示されている

使用しないときはハンドルロックつまみを回せば、コンパクトに収納できます。

つまみで安全にロック

使用可能なケーブル・コネクタ規格

LANケーブル：CAT5e、CAT6
LANコネクタ： RJ45
電話線：6P4C、6P6C
電話線コネクタ： RJ11、RJ12
※RJ45のみPass-Thru™コネクタあり。RJ11とRJ12については市販品コネクタをご使用ください。

Pass-Thru™コネクタ

CAT5e用：VDV826-728A　Ｐａｓｓ－Ｔｈｒｕモジュラープラグ　ＲＪ４５　ＣＡＴ５Ｅ（１０個入り）
CAT6用：VDV826-729A　Ｐａｓｓ－Ｔｈｒｕモジュラープラグ　ＲＪ４５　ＣＡＴ６（１０個入り）

KLEINTOOLS/クラインツールズ社

１８９７年創業のアメリカの誇る老舗工具メーカー。プライヤー工具を発祥として発展した幅広い商品群は、その品質の高さ、ニーズにマッチした開発力により電気工事職人を中心に多大なる信頼を得てきました。電柱上で作業する職人をモチーフとしたエンブレムは、アメリカの産業発展を支えてきた同社の自負とプライドを感じさせます。