【ATG】一度はめるとやめられない!?知る人ぞ知るスリランカ発の作業手袋メーカー　パート①

2024.02.19

とことん使いやすい作業手袋を追求。スリランカで生まれたATG社

こちらでご紹介するのは、スリランカ発の高品質な手袋を開発・製造する、ATG(エーティージー)社の作業手袋です。

スリランカはインド南東部のインド洋上に位置する、人口約 2,100 万人で大きさは北海道の約0.8倍の小さな島国です。
スリランカと聞くと、カレーや紅茶がパッと思い浮かぶかもしれませんが、ゴムなどの原料が採れることから、実は手袋製造も盛んな国です。(スパイスカレーと紅茶はめちゃくちゃおいしかったので、そのレポートもしたいところですがそれはまた今度)

そんな国で生まれたATG社は日本ではまだまだなじみがないブランドかもしれませんが、一度使うとATG手袋のとりこになると言われています。
今回はATG手袋の何がユーザーをとりこにさせるのか、その秘密に迫っていきたいと思います！

まず初めにATG社についてご紹介します。

スリランカ・カトゥナーヤカ市にあるATG本社

世界に認められる高機能な作業手袋のグローバルリーダー

ATG社は1992年にスリランカで作業手袋メーカーとして設立。
技術の革新と品質を重視し、どのような作業において何よりも優れた道具である「人の手」を、さらに優れたものにするための手袋の企画、開発、製造をおこない世界中に販売しているグローバル企業です。

ATG代表作、マキシフレックス・アルティメイト42-874

比較的新しい企業でありながら世界が認めるグローバル企業になったのは、品質は絶対に妥協しないことが挙げられます。

全て原材料から調達し、糸の巻き上げ、ライナー編み上げ、ゴムコーティング、全製品の出荷前洗浄、検査、梱包まで全ての工程を自分達自身の手でおこなっています。
このようにどんな見落としもなくすため、アウトソーシングを一切行わない方針を取り、全てに責任を持って品質の安定と信頼を維持するために努力を惜しみません。

品質にこだわり、すべて自社工場で一貫して行っている

｢人の手｣をもっと優れたものにする手袋を

製品開発で同社がもっとも重視しているのは技術の革新と品質です。
どんな作業においても、何よりも優れた道具である「人の手」。それをさらに優れたものにするため、作業用手袋の企画、開発、製造を行っています。

開発テーマは「快適性」×「機能性」×「清潔性」。
ユーザーの要望に応え、愛される手袋を模索・開発し、提供し続けるためにこのテーマは掲げられました。

このテーマをもとにATG独自の技術プラットフォームを開発。
開発された技術はATGのあらゆる手袋に採用され、最高の使用感を得ることを可能にしています。

●ATG社の主な技術プラットフォーム

【AIRtech®】
手袋内のムレを抑え、快適性を高める技術。
特許取得のマイクロ発砲ニトリルコーティングによるAIRtech®の微小な気泡が、通気口となって熱を発散させ、皮膚呼吸を可能にする。

独自コーティングにより蒸気を放出し、ムレを軽減する

【ERGOtech®】
手のなじみやすさにより手の疲労感を軽減する技術。
手袋は第二の皮膚である、という理念に基づいた技術で、手のなじみやすさと感触を最大限に追求し、作業性、柔軟性と繊細な触覚をもたらす。

手になじみやすく、細かい作業も精密にできる

【DURAtech®】
手袋の耐久性を高める技術。
長期間の使用に耐えることでコストパフォーマンスが高まるだけでなく、洗濯可能な強靭さも持ち合わせている。

【GRIPtech®】
グリップ力により手の疲労感を軽減する技術。
特許取得のコーティングにより、部品等をより確実につかむ力を高めるとともに、グリップ力の不足がもたらす手の疲労感を軽減する。

安心のグリップ力

【HandCare™】
全製品は国際NPOスキン・ヘルス・アライアンスによって皮膚科学的に安全と認定。
完成品を洗浄後に包装しており、厳しい分析試験にクリアした製品だけに与えられる世界最高水準の安全な繊維製品の証「Oeko-Tex®100規格」も満たしている。
また、REACH（欧州化学品規則）に準拠し、SVHC（高懸念物質）の使用は一切なし。

通気性、快適性、耐久性に加えて、清潔で手肌にやさしい安全な手袋であることもユーザーに喜ばれている点です。

各認証に準拠した清潔で手肌にやさしい安全な手袋

あらゆる場面に対応する5つのシリーズを展開

現在ATG社はあらゆる使用場面に対応するため、5つのシリーズを展開しています。

①MaxiFlex®(マキシフレックス) - ドライ環境向け精密作業手袋
薄さ・柔軟性・作業性・快適性・耐久性を追求した一般作業用手袋。
用途：機械部品組み立て、機械メンテナンス、運送業、土木・建築業などあらゆる一般精密作業に

代表商品：マキシフレックス・アルティメイト 42-874

マキシフレックスシリーズ紹介ページ

②MaxiCut®(マキシカット) - 耐切創手袋
耐切創でありながら薄さ・柔軟性・作業性・快適性を兼ね備えた耐切創手袋。
用途：ガラス、鉄板、建材など切創事故の危険性が高い精密作業に

代表商品：マキシカット・ウルトラ 44-3745

マキシカットシリーズ紹介ページ

③MaxiDry®(マキシドライ) - 油・液体を扱う作業向け手袋
MaxiFlex®(マキシフレックス) シリーズの薄さ・柔軟性・作業性・快適性をそのままに耐油性能を備えた手袋。
用途：油・水などを取り扱うウェット環境における作業に。

代表商品：マキシドライ 56-426

マキシドライシリーズ紹介ページ

④MaxiChem®(マキシケム) - 耐薬品手袋
耐薬品の優れた性能を持ちながら、作業性も追求し薄型化に成功した新世代の耐薬品手袋。
用途：薬品を取り扱う環境における作業に

代表商品：マキシケム 76-830

マキシケムシリーズ紹介ページ

⑤MaxiDex®(マキシデックス) - ニトリルゴム手袋と使い捨て手袋のハイブリッド手袋
作業用手袋と使い捨て手袋の長所を組み合わせ、耐水・耐油性に優れた世界初のハイブリッド手袋。
独自技術ViroSanによって、手袋に抗ウイルス効果があるコーティングが施されニューノーマル時代の新しい安全対策手袋です。
用途：ドライ環境における作業と、油・水などを取り扱うウェット環境における作業に

マキシデックス 19-007

マキシデックス紹介ページ

最後に

ATG社は、市場のリサーチと分析を実施しつつ、継続的な開発により技術力を進歩させています。
それにより技術プラットフォームを築き、顧客満足度向上をめざしています。

すべての人々に役立ち、愛用される手袋を模索し、開発していくことはとても困難です。
しかし難しいからこそ、あえてチャレンジしているのだと同社は言います。
常にユーザーの立場になり、これまで築き上げた技術を通して快適性と、機能性・安全性を両立させることを目標に、ATG社は常に進化し続けています。

たかが手袋と思われるかもしれませんが、ATGの手袋に対する情熱を少しでも感じていただければ幸いです。
世界最高峰の品質と安全性を揃えたATGの手袋を、是非とも体感していただけるとうれしいです！

次回のパート②ではATGの代表作、マキシフレックス・アルティメイトの秘密にせまります。
パート②の記事も是非ご覧ください！