【PB スイスツールズ】工具への圧倒的なこだわり

2022.11.04

PBスイスツールズをご存じですか？

創業1878年と古く、今なお100％スイス製にこだわって製造する伝統的な工具メーカーです。
スイスはエメンタールチーズで有名な地域の中心にある村で、蹄鉄（ていてつ）の鍛冶工場からPBスイスツールズの歴史が始まっています。

鉄加工のノウハウを長年に渡り蓄積し、靭性と強度を併せ持つPBスイスツールズ社独自の特殊合金を使用した工具は、世界中のユーザーに驚きを与えています。

左側が創業当時の蹄鉄（ていてつ）※
蹄鉄とは馬のひずめを摩耗から保護する鉄製の金具

PBスイスツールズといえばこの工具

PBスイスツールズの工具をすでに使っている方もそうでない方も、知名度抜群！PBスイスツールズを代表する工具を3点紹介します。

◆レインボー六角棒レンチ
今やお馴染みとなった、工具をサイズごとにカラーリングし、使いたい工具が一目で分かるカラーコードシステム。ソケット、ドライバー、ポンチなど良く見かけますよね？
実はアレ・・PBスイスツールズが始めたんです。
2000年に初めてカラーコード付きの六角棒レンチを発売し、PBスイスツールズを代表する商品になりました。
これによって作業者は工具のサイズや形状を色で素早く把握し、正しい工具を選ぶ手間が削減されました。

PBスイスツールズといえばまさに「コレ！」と思っている方も多いのではないでしょうか？

●代表商品
品番：210H-10RB
六角棒レンチセット　レインボー
セット内容(mm)：1.5、2、2.5、3、4、5、6、8、10

商品紹介

◆ショックレスハンマー
PBスイスツールズのショックレスハンマーは他社のモノとは一味違います。
外見では分かりませんが、ショックレス仕様にするために、打撃部のボディに鉄製の円盤が綺麗に並べて内蔵されております。
通常は小さな鉄球が入っていることが多いですが、PBスイスツールズは円盤をきちっと整列させています。
そのため打撃時に無作為に動き回る鉄球と異なり、ストンと振りかざしたパワーを打撃に変えてくれます。
打撃が逃げる事が無く、結果として手への衝撃が著しく減少します。

工場で円盤を入れる作業を見ましたが、円盤を整列させる特別な機械を使って丁寧に入れていました。
キャップの取り付け、最終組み立て作業は熟練者が手作業にて出来映えを検査しながら行っていました。

●代表商品
品番：300-3
無反動ハンマー３２ｍｍ

商品紹介

◆打撃工具（ポンチ・チゼル・タガネなど）
記事の最初にも書きましたが、PBスイスツールズは材料に強いこだわりを持っています。
鉄を叩いて使う打撃工具は材料の良し悪しが性能に直結するため、良い材料だけを使うPBスイスツールズの打撃ツールには根強い人気があります。
ばね鋼を主体とした特殊合金はHRC５８～６０と高い硬度であるにも関わらず、靭性と弾性も兼ね備えておりプロのユーザーが愛する逸品です。
鉄加工のノウハウを活かし、焼き入れや防錆処理も丁寧に施されており、打撃工具として長く使用できます。
強い打撃が加わることから、割れたり折れたりする危険の伴う工具ですが、優れた材料特性で先端が激しく飛散して壊れる心配はほぼありません。
ＰＢスイスツールズの打撃工具をまだ使った事の無い方は是非！

とはいえ、打撃作業には先端に強い衝撃が加わる為、作業時には必ず保護めがねを着用して下さい。

●代表商品
品番：755BLRBCN
７５５ＢＬＲＢＣＮ　平行レインボーピンポンチセット　ホルダ付き

商品紹介

工具に印字されたシリアル番号の意味

これまでに紹介した商品全てに、実はシリアル番号が印字されていることはご存じでしょうか？

ＰＢスイスツールズのファンであったとしても、このことを知っている方は少ないのでは無いでしょうか？
ビットなど記載スペースの無い工具を除き、製品には5桁もしくは6桁の数字が刻印されています。
今お使いのドライバー、六角棒レンチ、ハンマー、ポンチなど手に取って見て下さい。
Ｓ/Nで始まるシリアル番号が確認できると思います。
（※絶縁工具は被膜部で隠れており見えません）

このシリアル番号こそが、ＰＢスイスツールズの品質におけるこだわりなのです。
１つ１つの工具に刻印、印字されたシリアル番号によって製造や検品日を把握することができ、万一製造や材質に不備が生じた際には徹底的に原因を追究し、改善へとつなげる事ができるのです。

こんな工具見たことありますでしょうか？
たかが、ドライバー、ハンマー、ポンチなどの手作業工具ですが、彼らにはされど手作業工具なのです。

このシリアル番号を通じた徹底した品質管理によって、ＰＢスイスツールズは長年に渡り高品質を維持しているのです。

さらに、この番号はお客様自身でいつ品質検査を受けたのかを調べることもできます。
所有しているPBスイスツールズ製品のシリアル番号を、PBスイスツールズの公式ＨＰに入力することで、最終検査の日付が表示されます。データベースでは1992年まで遡り、検査記録を表示することができます。
（製品・材質にメーカー側の瑕疵が認められた場合、返品交換にて対応させて頂きます）